太平洋プレコン工業株式会社

明治神宮

日本を代表する神域に敷設された新たなる参道

明治天皇と昭憲皇太后をお祀りするために創建された「明治神宮」。約73ヘクタールにおよぶ広大な神域は、全国よりの献木された約10万本を植栽した人工林で構成されています。毎年の初詣には300万人が参拝し、年間では1000万人以上が訪れる日本屈指の神社です。

そんな明治神宮では、鎮座百年を記念した事業が実施されることになりました。その一環として当社が施工したのが参道の整備です。近年はキャリーケースを引く外国人観光客や参拝客も多く、またベビーカーや車イスの利用者も増えてきました。そのため、砂利敷き参道の両サイドに平板を敷設し、ユニバーサルデザイン対応の歩きやすい参道の設置を計画されました。

参道の玉砂利の上を歩くことは、身を清める意味があります。そのことを踏まえたうえでの敷設は、景観を損なうことなく歩きやすさを向上させるという難題でもありました。しかしCGプレゼンテーションなど駆使し、さまざまなシミュレーションを行うことで「洗出し平板」「洗出し縁石」という解決策を導き出しました。これにより、玉砂利の上を歩くこと、誰もが歩きやすい歩道、そして日本を代表する景観を守るという難題をクリアすることができました。

採用した洗い出し平板は、砂利敷き参道の景観を考慮し、違和感のない国産石である“さなげ”を種石に使用した「オーシャンペブルスルー」です。“さなげ”が日本の神話にも出てくる石だったことから採用となりました。平板を拘束する縁石も同じ種石を使用した洗い出し縁石とし、一体感のあるデザインにしました。また神宮内の樹木はすべて“御神木”であることから、雨水を大地に還元することのできる透水性舗装を採用しています。

その結果、参拝客や観光客の多くが歩きやすい平板舗装路を利用するようになりました。とくに雨天時には、ほとんどの歩行者が平板舗装路上を歩いています。平板の色彩も周辺の景観になじみ、まったく違和感のない自然に溶け込んだ参道となっています。