

車イスやベビーカーでも快適な利用を
歩いているときには気づきませんが、車イスやベビーカーでブロック舗装を通ると、目地の影響でガタガタと振動が伝わります。この断続した振動が続くと、車イスを利用する人やベビーカーに乗る赤ちゃん、それを押す人はストレスを感じてしまいます。
そのような不快な振動を少なくするために、振動の原因となる目地の面取りをなくしたり、ブロック表面に目地と同じ幅のスリットを入れるなどの工夫を施しています。こうすることで振動を低減し、利用する人に不快感を与えないようにしています。
車イスやベビーカーを利用する人も快適に過ごせる街づくりをサポートしたい。そんな気持ちから、人に優しい製品は生まれています。
車、人、街のためにできることを
これまでの平板舗装は、車の乗り入れが頻繁に行われる駐車場の入り口などでは、車の重量が原因で不陸やガタつき、破損などが出ていました。舗装面にこのような不具合が生じると、歩行者がつまずいたり、転倒してしまうかもしれません。
そんな不具合が生じないように開発されたのが「スーパーバリアフリーシステム」。強化板や敷砂・目地砂、舗装材専用土木シートなどを使用して平板舗装を行います。これにより比較的強度の低い大版サイズの透水性ブロックを使った舗装、大型車の乗り入れが多い場所での舗装が可能となりました。
さまざまなケースを考えた製品づくりがモノの品質を高め、人の暮らしも高めていくと、私たちは信じています。
舗装ブロックの可能性を求めて
舗装ブロックは、強く平らな舗装面を作るためだけのものではありません。目の不自由な人たちの“道しるべ”となるのもまた、舗装ブロックです。
目の不自由な人たちを進むべき方向に導く「視覚障害者誘導ブロック」をはじめ、機能性を向上させることでさらに使いやすくなった製品群は、“人に優しい街づくり”のために欠かすことができません。
インバウンド政策が推し進められるなか、今後さらに訪れる外国人観光客への“おもてなし”の一端を舗装ブロックが担います。

